食育はよい口の機能から⑤

態癖「片噛み」「口呼吸」「舌癖」

〜口呼吸〜

3口をポカンと開けて「口で息をしている(口呼吸)」子供が多く見受けられます。口呼吸かどうかの判断は、口唇の形態(たらこ唇)や乾燥状態から推測できます。また、鼻で息ができているかどうか、鼻の前にティッシュをかざして調べることができます。判定時、鼻が詰まっていることもありますので、小鼻を広げることができるかを見ます。口呼吸をしていると鼻の機能低下により、小鼻を広げることができません。

口呼吸の原因には、鼻の疾患による場合が多く見られます。特に近年増加しているのがアレルギー性鼻炎によるもので、慢性化するとますます鼻の機能が失われ、口呼吸となってしまいます。この場合、まず鼻の疾患の治療を優先します。鼻がとおるようであれば、鼻呼吸の訓練を行います。

もうひとつの原因が、後で述べる乳幼児期の舌の機能発達問題です。機能が正しく発達していないと、舌は下方あるいは後方に位置して気道を圧迫するため、気道を確保しようとして口で息をするようになります。また逆に、口呼吸になると、舌は低位に行かざるをえなくなります。試しに、口で息をしてみてください。舌を口蓋に接触できないことがおわかりいただけると思います。これが習慣化すると、舌からの刺激を失った上顎の歯列は狭窄してしまいます。その結果、舌を入れておく空間(舌房)が小さくなり、さらに舌位も悪くなるといった悪循環が生じます。口を開いたまま息をしていると、前歯を押さえている口の周りの筋肉(口輪筋)の力も弱くなるので、口が閉じにくくなり、無意識のうちに口が開くようになります。

 

 

 

奈良県 大和高田市の歯科・矯正歯科

ふかみ歯科・矯正科クリニック

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