口内フローラとは?

 腸の中の細菌のことを”腸内フローラ”と呼び、この細菌のバランスが腸の健康に大きく関わって来ることがわかり、注目されています。
 口の中でも同じように”口内フローラ”と呼ばれる、細菌の集まりがあり、100億とも1000億とも言われる細菌が、微妙なバランスで生活をしています。
 口の中の細菌にも、腸と同じく、善玉菌・悪玉菌・日和見菌がいます。(日和見菌とは、状況によって、善玉にも悪玉にもなる菌のことです。)悪玉菌の代表が、虫歯菌や歯周病菌になります。
口内フローラ1.jpg 理想とする細菌のバランスは、赤ちゃんの口の中!
 赤ちゃんの口の中は、母乳を飲むことで、母乳に含まれる700種類ほどの細菌を取り込むそうです。母乳細菌は、乳酸菌を多数含み、腸内で活躍することがわかっています。歯がないので、虫歯菌や歯周病菌はいません。身体の免疫を高め、悪玉菌が増えるのを押さえてくれます。
 歯が生え、離乳時に、大人から悪玉菌が徐々に感染することで口腔内フローラが変化して行きます。悪玉菌・特に虫歯菌は砂糖環境により爆発的に増える為、乳歯が生えきる3歳までは、糖分の摂取をコントロールすることが、将来までの虫歯予防に絶大な影響を与えると言われています。
  
子どもの歯と虫歯86.png また、口の中は傷が付きやすい所です。口内炎や、大きな虫歯、歯周病から、出血を起こし、口の中の悪玉菌が血管内に入ります。
口の中の細菌が全身へ影響4.png 最近の研究では、悪玉菌が血管の中に入って約90秒で全身に広がり、心臓病の患者から歯周病菌が見つかったとの報告や、脳の血管が悪玉菌によって炎症を起こし、認知症の原因になるとの報告、糖尿病を悪くするという報告もあります。

 一番の予防は歯磨きですが、特に夜寝ている時は、唾液の量が極端に減るので、細菌が増えやすい環境になります。

唾液と細菌数ph.png 寝る前の歯磨きは、より丁寧に!また、アルコールは、分解する時に身体の水分を大量に消費し、トイレが近くなります。口の中が乾燥するので、多量の飲酒や寝酒は控えましょう。

 さらに他にも大きな原因があります。それが、血糖値の上昇!
 口の中は、唾液で常に潤っていますが、この液体は、血液から作られます。血液が高血糖の状態だと、唾液中の糖分濃度が高くなり、糖分で増えやすい悪玉菌が繁殖しやすくなります。糖尿病の患者さんは、虫歯、歯周病がひどくなる傾向があり、急激な血糖値の上昇は、血管を傷つけ、身体の抵抗力も落としてしまうため、さらに、悪玉菌が繁殖しやすくなります。
 口内フローラのバランスを保つためには、日頃からの生活習慣の改善がやはり大切です。

奈良県大和高田市
医療法人 橙花会 ふかみ歯科・矯正科クリニック