虫歯以外で増えてきている乳歯の抜歯

 一昔前は、乳歯の抜歯といえば、大きな虫歯が原因でしたが、現在ではその他の方が増えてきています。これは、乳歯が永久歯へ上手く生え変わってくれない、”交換期障害”というものです。
歯の生える時期8.jpg
 通常、乳歯の生え変わりは、6歳から12歳くらいで起こります。乳歯の根っこの下に永久歯の頭ができ始め、永久歯が大きくなるにつれて乳歯の根っこが溶けてなくなり、支えを失って抜けてしまいます。でも、永久歯の位置が乳歯の真下になく、ずれて生えてくると、乳歯の根が上手く溶けずに残ってしまい、乳歯が抜けなくなってしまいます。こうなってしまうと、乳歯と永久歯が同じような場所に両方ある状態になり、後から生えてきた永久歯は、ほとんどの場合、正しい歯並びから外れて生えてしまっています。
乳歯が抜けずに永久歯が生えてきた.jpg 永久歯が生えているのに、乳歯が残っていると、汚れが溜まりやすく、特に、生えたての歯は、柔らかいので、虫歯ができやすくなります。また、歯茎も腫れやすくなります。もちろん、将来的な歯並びにも影響大です!永久歯が変な所から生えて乳歯が残っている場合は、乳歯の早めの抜歯が必要です。
 
 もう一つ気を付けて見ておいて欲しいものには、右は抜けたのに左の歯がなかなか抜けない場合(左と右が逆も一緒)。通常、左右の同じ種類の歯はほぼ同時に抜け変りますが、その時期に左右差が大きく出ると、特に前歯の場合、歯並びの中心の位置がずれてしまいます。
歯の生え変わりの左右差d.jpg 通常は、この場合も乳歯を早めに抜歯して、歯が生える障害を取り除いた方が、早く永久歯が生えてくるのですが、ここで、注意点が一つ!
 10人に一人ぐらいの確率で、”永久歯の先天的欠如”と言って、永久歯がない場合があります。
乳歯の下に永久歯がいない5.jpg 

 乳歯の抜け変わりに、左右差がある場合は、レントゲンを撮って状況を確認する必要があります。永久歯がない場合は、乳歯をできるだけ延命させることが必要になる場合が多くあります。
 歯の生え変わりが上手くいっているかどうかは、専門家でないと難しい場合も多く、出来れば異常があった時だけ歯医者に行くのではなく、かかりつけの小児歯科をつくって、年に1、2度チェックを受けることをお勧めします。

奈良県大和高田市
医療法人 橙花会 ふかみ歯科・矯正科クリニック