酸性飲料とこどもの歯のトラブル

〜基礎知識と家庭での対応法〜

 

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Q.酸性飲料とはどのようなものですか?

A.酸性やアルカリ性とは、水溶液(物質を水に溶かした液)の性質の名前です。

その度合いを表すのにphと呼ばれる数値を使い、ph7を中性とし、それ未満を酸性、

それより大きければアルカリ性としています。酸性飲料とはそのph値が低い飲料となり、

代表的な物は炭酸飲料、乳酸飲料、果汁ジュース、スポーツドリンク、イオン飲料、

そして健康と美容のために女性に好まれる「飲むお酢」などがあげられます。

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Q.酸性飲料はph値が低いという事は判りましたが、酸性である事が、歯に影響あるのですか?

A.水道水がおおむねph7の中性ですが、市販されている酸性飲料はph3〜5と低く、

そのため酸性飲料を頻繁に摂取することにより、歯の表面のエナメル質から

カルシウムやリンなどが溶け出す虫歯と同じような現象(脱灰)が起こりやすくなります。

多くの酸性飲料にいは糖分も含まれている為、摂取が頻繁に、またその習慣が長く続くと、

歯の表面に付着したプラーク(歯垢)中の虫歯の原因となる菌(主にミュータンス菌)が

糖を分解して酸を発生するため、より虫歯になりやすくなります。

 

Q.「果汁入り天然水(フレーバーウォーター)」はお水だから心配ないのですか?

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A.実は果汁が含まれているためph値が低いものがほとんどで、酸性飲料と同じと考えられます。「天然水」=「水」と思って、安心してお水のように頻繁に摂取すると

歯の脱灰は起こりやすくなると思われます。

 

Q.では、酸性飲料は飲まない方がいいのでしょうか?

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A.こどもが発熱や下痢で脱水を起こした場合などは、イオン飲料など摂取することを

小児科より勧められると思います。これはこどもの体調を回復させるために

必要かつ重要なことです。またスポーツをして大量の汗をかいた時など脱水予防のために

摂取する必要もあります。体調が回復した時、汗をかかない時など必要でない時は、

お水変わりに飲み続けない事です。また日中に適量の摂取(コップ1杯程度)なら、

口腔内には唾液が存在しますので大きな心配はありませんが、小さな子供で哺乳瓶やマグなどで

酸性飲料を頻繁に摂取させると、歯(特に上の前歯)の脱灰、虫歯の発生につながりやすいので

注意が必要で与え方(飲ませ方)も大切です。

 

Q.こどもがスポーツドリンクを大好きになってしまい、お水や麦茶を飲まなくなってしまいました。

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A.ほとんどの酸性飲料は「ほんのり甘酸っぱい」魅力的な味なので、

この味に慣れてしまうと

お水や麦茶、牛乳などを飲まなくなってしまうことがあり、よく相談を受けます。

親としては脱水が心配で、ついあげてしまうと思います。まずは中身を薄めたり、

飲む回数を減らしてみる事から始めてみて下さい。たくさん汗をかいて喉が渇いた時などは、

先にお水や麦茶を飲ませて、その美味しさを知ってもらうのも良いでしょう。小さなときから、

なるべく白湯、お水、麦茶などに慣れておくと、こどもが成長した時に、虫歯予防のための

甘味嗜好の管理がしやすくなると思います。

もちろん毎日のはみがきも意識して行っていきましょう。

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奈良県 大和高田市の歯科・矯正歯科

ふかみ歯科・矯正科クリニック

香芝市・橿原市からも多数来院されています。