まだ3歳なのに乳歯が抜けた   そんなときは血縁検査を

親だから気づく事ができる「低オスファターゼ症」かもしれないポイントは?

 

骨の成育に関係する「ホスファターゼ症(HPP)」という

疾患を知っていますか?珍しい疾患ですが、

正しく診断されれば適切な対応法があります。

 

 

乳歯が早期に抜けたら抜けた歯の根元に注意を

大人も子供も持っている“アルカリホスファターゼ(ALP)という酵素は、骨の強さや成長に関わる働きをするもので大人に比べ、子供は多く持っています。この働きが弱いために起こるのが「低ホスファターゼ症(HPP)」という病気です。近年、酵素を補充する治療法や難病としてサポート体制が整ってきたこともあり、成長期の子供を持つ親御さんにぜひ知っていて欲しい先天性疾患の一つです。

この酵素が不足すると年齢に応じてさまざまな影響が出てきます。例えば、重症の場合は、胎児期に胸骨や肋骨、背骨などが育たず呼吸困難になる事も。生後1ヶ月頃からは、体重が増えない、機嫌が悪い、授乳の様子が通常の発育と少し違う、歩き始めたけれど足の曲がりが気になるなどで気づく事もあります。

最もわかりやすいのは、早期に抜ける乳歯。普通、乳歯が抜けるのは就学前ごろからですが、まだ4歳にもなっていないのに、転倒など外傷性の原因がないのに抜けてしまったら要注意。さらに、抜けた歯の根元が長くとがった形をしていたら、HPPが疑われます。その歯を持って歯科医、あるいは小児科医に相談する事を勧めます。

 

名称未設定

 

血液検査で確認して専門医と経過観察を

HPPの診断の決め手はアルカリホスファターゼの値で、血液検査でわかります。歯科医は採血しないので、HPPを疑えば小児科医を紹介してくれることになるでしょう。

アルカリホスファターゼは、子供の成長発育を、骨や身長などをキーワードに診ている小児科医なら必ず気にかける値です。数値が高過ぎれば「くる病」を疑いますが、低いときにこの病気に気づく事が出来るかどうかが問題。アルカリホスファターゼの値は大人の基準値で考えていてはいけない、というのが重要になってきています。

検査の結果、HPPと分っても、すぐに治療が必要とは限りません。症状が歯だけの人もいます。しかし、その後全身に大きな影響が出ないか、成長に影響が起こらないか、経過を観察して行く必要があります。思春期に症状が出る可能性もゼロではないのです。骨が痛い、折れやすいなどの症状の程度や年齢に応じて適切な対策を練る事になります。

 

標準の成長の仕方と違うようなら相談を

HPPは患者数が10万人に1人と言われるくらい珍しい病気ですが、軽症の場合はこれまで見逃されていたことがあるかもしれません。身長の伸びが悪い、ときどき押しが痛いと訴える程度だったら、この病気が思い浮かばないのも事実でしょう。

歩き初めの時期に足の曲がりが気になる、いつまでもヨチヨチして上手に歩けない、その年齢でないのに思いがけなく早く乳歯が抜けたなど、ちょっとした違いがこの病気に気づくポイントになります。

子供の成長の中で気になることがあったら、まず血液検査を受けてみましょう。診断が付けばその後の対処方法も決まり、専門医の力を借りて見守って行く事が出来ます。まだこの病気の専門医は多く有りませんが、歯科医と小児科医が協力し合って、見逃されてしまうことがないよう、動き始めています。

 

こんな症状が1つでもあったら“HPP”に要注意

まずは専門医に相談を

  • 4歳以下で乳歯が抜けた●歩き方が上手でない
  • 足の曲がりが気になる ●よく転ぶ

 

 

 

奈良県 大和高田市の歯科・矯正歯科

ふかみ歯科・矯正科クリニック

香芝市・橿原市からも多数来院されています。