お口の健康が生活習慣を健康に導く

赤ちゃんが誕生して自然界で呼吸を始めると、これまで無菌状態だった体内に微生物を取り込んでいきます。

なんとわずか1週間程度で数十兆の微生物と共生関係が結ばれるそうです。

 

これらは常在菌と呼ばれ、病原菌から防御する免疫系としての働きを備えています。
そして口の中には常に500〜700種類以上の常在菌が存在します。

 

口の中にいる悪玉菌や日和見菌には、大きく虫歯を引き起こす“う蝕病原菌”と、歯周病を引き起こす“歯周病原菌”のグループがあります。歯のケアを怠ったり、食事の取り方が変化したりするなどして口腔環境が悪くなり、悪玉菌ばかりが繁殖しすぎると、虫歯や歯周病など口の中の病気につながっていきます。

 

しかしその発症は、原因菌の存在そのものではなく、これらの多くの細菌の働きによって決まります。

例えば、人間の細胞は糖を代謝するとエネルギーを得て、二酸化炭素と水を排出しますが、虫歯に関係する菌は糖を代謝してエネルギーを得るとともに、酸を生産します。この酸が、歯の表面を溶かしていって虫歯を作ります。

これがこの細菌の機能です。

口腔常在菌は、通常は虫歯や歯周病を引き起こさず、何らかの原因でバランスが崩れると症状がでます。

 

①予防の基本はいつもの歯みがき3

口の中のケアをきちんとして、衛生を保つことが一番です。

夜、寝ている間には唾液の分泌が減り、悪玉菌が繁殖しやすくなります。寝る前には、しっかり歯を磨きましょう。

歯ブラシを細かく動かして1本1本時間をかけてみがきましょう。差し歯や詰め物のある歯の周囲はみがきにくいため、特にていねいにブラッシングしましょう。

 

②食事も大切です。1

重要なのはよく噛むこと。口の中は、1日に1.5リットルもの唾液が分泌されていて、常に洗い流されていますが、よく噛むことで唾液の分泌がさらに促進されます。唾液には菌の繁殖を抑える作用や口内の乾燥を防ぐ効果もあるのです。

「甘いおやつを食べすぎると虫歯になる」と子供のころに注意されたように、虫歯菌は、砂糖などが入った、甘く柔らかい食べ物を食べた後に増えやすくなります。反対に、緑黄色野菜は硬さがあります。このように、しっかり噛んで食べる食べ物は、食べるときに歯や口の中の粘膜の表面に当たることで掃除する効果を発揮します。

また、食事のはじめに、緑黄色野菜などの食物繊維をたっぷり含む食物を取ることで、血糖値の急激な上昇を防ぐことができます。糖尿病や動脈硬化を予防につながります。

 

③唾液2

ストレスは唾液の分泌や免疫力の低下を招いてしまい、口のなかの環境悪化の原因のひとつになります。強く緊張しているとき、口の中がカラカラになることがあるように、ストレスを受けると自律神経の働きで唾液の分泌が抑えられます。

ストレスが長く続けば“ドライマウス”と呼ばれる口の中が慢性的に乾燥する症状になることもあるのです。

声を出して笑ったり、表情を豊かに動かしたりする機会を積極的に作りましょう。楽しいおしゃべりと笑うことは、それだけでストレス解消になります。笑うことで免疫の働きが向上するともいわれており、感染症の予防にもなって一石二鳥です。

 

 

 

奈良県 大和高田市の歯科・矯正歯科

ふかみ歯科・矯正科クリニック

香芝市・橿原市からも多数来院されています。