口腔粘膜疾患について

口腔粘膜とは、歯以外の粘膜の総称で、舌も口唇、歯肉

口腔内のほとんどが口腔粘膜です。

 

口腔粘膜の役割として、

  • 細菌などの侵入を防ぐ
  • 下部組織からの体液の流出を防ぐ
  • 感覚器官として、痛覚、触覚、温度覚を伝える
  • 粘膜下組織の細胞に情報を伝達し、免疫的防御機能を担う

などの働きがあります。

 

加齢が進むと、口腔粘膜は免疫機能が低下し、再生能力も低下します。さらに、高齢者においては、手指が動かしにくくなり、ブラッシングが不十分になるなど、口腔衛生の自己管理能力が下がったり、唾液分泌量が低下するなど口腔環境が悪化します。

それにより、口腔粘膜はガンなどさまざまな病気が発生しやすい状況に陥ってしまいます。

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前癌病変の種類

白板症(はくばんしょう)

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口腔粘膜、とくに頬粘膜や舌、口蓋にみられる白い角化性の病変で、こすっても剥離しないものをいいます。白板症は比較的頻度も高く、とくに舌にできたものは悪性化する可能性が高いため、前がん病変の代表的なものとされています。びらんをともなうこともあり、ものが当たると痛かったり、食べ物がしみたりします。

【原因】

喫煙やアルコールによる刺激、義歯などによる慢性の機械的刺激や歯科用金属から発生する微弱なガルバニー電流、ビタミンAやBの不足、さらに体質なども関係するといわれています。

 

扁平苔癬(へんぺいたいせん)

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皮膚や粘膜にできる角化性で炎症をともなう難治性の病変です。口腔では頬粘膜に多く認めますが、舌や口唇にも生じます。白い粘膜の角化がレース状にみられ、周囲に発赤を伴うのが特徴です。しばしば、びらんや潰瘍を形成し、接触痛を認めたり、食物がしみたりします。まれにがん化することもあります。

【原因】

アレルギー、とくに歯科用金属によるものや遺伝的素因、自己免疫疾患、ストレスなどの精神的因子、さらに代謝障害などの関与が考えられていますが、正確な原因は不明です。

 

紅板症(こうばんしょう)

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紅色肥厚症(こうしょくひこうしょう)ともいわれ、舌、歯肉、その他の口腔粘膜に発生します。鮮紅色でビロード状、表面は平滑な病変です。境界は明瞭なものが多くみられます。初発症状として多くの症例で刺激痛が認められます。一般的に50歳代以上の高齢者が全体の80%を占めています。

紅板症の50%前後が悪性化するといわれています。

 

奈良県 大和高田市の歯科・矯正歯科

ふかみ歯科・矯正科クリニック

香芝市・橿原市からも多数来院されています。